阪神タイガースの選手で原口文仁選手がいますが、今回は活躍期待の意味も込めて同選手を取り上げたいと思います。
阪神ファンであれば名前を知っている人も多いんではないでしょうか。
原口選手の1軍出場までの経緯と、1軍出場後の胸が熱くなるエピソード、最後に原口選手の今後についての3構成で話をしたいと思います。
原口選手のシンデレラストーリー
2016年に突如育成契約から這い上がり、1軍での出場を勝ちとった同選手は
短期間にして人生がかわったため、シンデレラボーイの愛称で親しまれています。
そんな原口選手の入団は2009年と意外と古く、ドラフト6位指名され入団。
2010年から2012年の三年間は、2軍で過ごしていた。
2012年のシーズン終了後育成選手契約となり、3年連続で育成契約を更新していた。
長い下積み期間を乗り越えて
ようやく2016年シーズンオフ、2月25日から春季キャンプに合流、その後オープン戦まで1軍に帯同した。
そして4月27日付晴れて支配下登録選手へ復帰し、巨人戦で代打出場。1軍デビューを果たす。
4月29日のDeNA戦でスタメンマスクを被り、5月4日の中日戦では一軍初本塁打を放った。
原口選手シンデレラエピソード!快挙の数々
5月の月間成績は打率.380、5本塁打、17打点を記録し、セリーグの野手部門で月間MVPに選出された。
育成契約を経験した選手の受賞はNPBの球団で史上初の快挙であった。
期間中の試合では、城島以来6年ぶりの捕手としての出場でクリーンナップを任された。
また、同じく育成契約から支配下登録され、1軍への出場を果たした田面選手とバッテリーを組み
史上初の「育成選手出身バッテリー」が誕生した。
オールスターファン投票では、ノミネート外の選手でありながら2位の得票数だった。
原口選手に投票する場合、投票用紙に原口選手の名前記載がないため空欄に名前を書くか
インターネット投票では、全選手リストから原口選手を見つけ出さなければいけなかった。最終的な得票数は、ノミネート外選手では異例の17万票だった。
原口1軍に定着できない理由とは
こうした華々しいデビューを飾っているが、現在は正捕手の座は梅野選手に奪われている。
2016年のシーズン終盤は、1塁手や代打での出場機会が増えた。
2017年春季キャンプでは、自身初の1軍スタートであったが、シーズンが始まると結果を残せず
シーズン途中で2軍落ちした。
また、2017年は基本的には、1塁手での出場がメインであった。
現在、再度捕手として復活を狙ているが
なぜ原口選手は捕手としてではなく1塁手としての出場が多くなっていたのだろうか。
それは、本来強肩の原口選手ですが、故障により
肩と、腰の調子が良くないのだ。
負担をかけずに、打撃を生かせるよう、苦肉の策での1塁手であったようだ。
原口選手が、1軍で試合に出続けるには
ケガに負けない体を作り上げる、捕手としての結果を残すか
もしくは一塁手に完全に転向し、和製スラッガーとして打ち続ける必要がある。
その先には、全ての育成選手が夢見るスター選手の誕生がある。
夢を届けられる選手への成長に期待したいところだ。